インドネシアの大学生が語る|JLPT N3合格までのリアルな道のりと失敗談とは?

おはようございます。7月9日の水曜日です。

昨日より20回に渡り、様々な国の方々の日本での仕事や日本語勉強に関するお話をしていけたらと思います。

「日本語を勉強するのって、難しいけど面白い」。そう話してくれたのは、インドネシアの大学に通うBさん。彼はマンガやアニメをきっかけに日本語を学び始め、最終的にJLPT N3に合格するまでの道のりを歩みました。

しかし、その裏には意外な失敗や迷いもあったと語ります。今回は、そんなBさんのリアルな体験を通して、日本語を学ぶうえで大切なヒントを見つけていきましょう。

JLPT N3を目指すまでのきっかけと背景

Bさんはインドネシアのスラバヤにある国立大学で日本語学を専攻している大学3年生。

日本語との出会いは、中学時代にテレビで観た日本のアニメ『名探偵コナン』がきっかけでした。

「コナンが話す日本語の響きがとてもきれいに聞こえて、字幕ではなくそのまま理解してみたいと思ったんです」と語ります。

高校では地元の日本語教室に週1回通い、最初に受けたJLPTはN5。

翌年にはN4を取得しましたが、N3になると大学の授業でも内容がぐっと難しくなったそうです。

特に印象に残っているのは、「N3からは“なんとなく”では通用しない」と感じたこと。

「語彙も文法も一気に量が増えたので、自分の日本語がどれだけ“あいまい”だったかに気づきました」。Bさんはそこから、真剣にN3合格を目指す決意を固めたといいます。

リスニング力の壁とその克服法

N3の模擬試験を初めて受けたとき、Bさんが最も苦戦したのはリスニング問題でした。

「問題文の内容は何となく読めても、音声が始まると急に頭が真っ白になる」──とにかく“速い”“聞き取れない”“内容が入ってこない”という三重苦で、点数は40点満点中の16点。

「これは合格どころか、聞き取れていない」とショックを受けたといいます。

彼が最初にやってしまった失敗は、「ただ聞くだけで練習していた」ということ。BさんはCDやYouTubeで日本語音声を聞き流していたが、それだけでは内容を理解する力も、集中して聞く力もつかないままでした。

そこで、改善のために始めたのが「シャドーイング」と「ディクテーション」の併用です。

シャドーイングとディクテーション

  • NHKの「やさしい日本語ニュース」で、1日1本を何度も音読+シャドーイング
  • 1分ほどの短い会話文を「一時停止 → 書き取り → 意味確認」の流れで実施
  • オンラインの会話パートナーと、録音した自分の音声を一緒に聞いて添削してもらう

この反復練習を2ヶ月続けると、Bさんの耳は「だんだん日本語のスピードに慣れてきた」といいます。模試ではリスニングが25点台に上がり、何より「聞き取りに自信がついた」ことがモチベーションにもなりました。

文法・語彙力アップに必要だったのは「暗記だけじゃない」勉強法

BさんがN3対策でもう一つ苦しんだのが「文法」と「語彙」でした。特に、助詞の使い分け(に/で/へ/をなど)や、文末表現(〜そうです、〜らしい、〜みたい、など)の使い分けに悩まされ、「インドネシア語にない言い方なので、暗記してもピンとこなかった」と語ります。

最初は、市販のN3対策本を使って「単語帳」「問題集」「文法例文」を1日10ページと決めて毎日進めていたそうです。しかし、単語だけを暗記するやり方では「覚えてもすぐに忘れる」ことに気づき、途中で行き詰まってしまいます。

そこで、次に取り入れたのが「実生活でのアウトプット」と「例文づくり」でした。

例文作りとアウトプット習慣

  • 新しい単語は必ず自分の例文を3つ作る
    • 例:「はずです」→「彼は来るはずです」「明日は晴れるはずです」「これは私のはずです
  • LINEのやりとりをあえて日本語でやる:大学の日本語学科の友人と、LINEでのやりとりをすべて日本語に。間違えても「間違えたこと自体が印象に残って忘れない」と前向きに活用。
  • 毎日1分の日本語日記を書く:「今日の朝ごはんはパンでした。友達とカフェに行きました」など、習った表現をそのまま使う練習に。

    このように「実際に使う」ことを意識した学習に切り替えたことで、語彙や文法が「知ってる」から「使える」に変わり、模試の点数も安定してきたそうです。

    勉強時間の確保とメンタルの壁:「続ける」ための環境づくり

    Bさんは大学3年の後半から、日本語能力試験対策と卒業論文、そして週3日のアルバイトを掛け持ちしていました。「正直、疲れていて帰ってきたらすぐ寝たくなる。集中力もなくなる」と語ります。

    そんな中でBさんが気づいたのは、「長時間より短時間でも毎日やることの大切さ」でした。30分だけでも集中して勉強することで、日々の積み重ねができることに気づいたといいます。

    また、周りの環境も大きなポイントでした

    静かな環境作り

    家族に「日本語の勉強中だから静かにしてほしい」と伝える
    → 家族に協力を頼んで、自分の学習時間を守る環境づくりに成功。

    毎週日曜日に「ご褒美デー」を設ける
    → カフェで好きな飲み物を飲みながら好きな日本の漫画を読む、など「モチベ維持」にもつながった。

    SNS断ちタイムをつくる
    → 勉強の30分前〜終了まではスマホを触らないルールを徹底。「気づいたらTikTokを30分見ていた」がなくなったそうです。

    そしてBさんは、一人で学び続ける孤独感を減らすために、オンラインの日本語学習者のコミュニティにも参加しました。

    そこでは週に1回、Zoomでの勉強会や、問題の共有などが行われており、「一緒に頑張る仲間の存在」が何より励みになったといいます。

    Manabi Talkの可能性:新しい学びの形へ

    Bさんのように、N3合格までの道のりは決して簡単ではありませんが、正しい方法と仲間の存在があれば、一歩一歩前に進むことができます。

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    さらに、Manabi Talkでは日本語教師の皆さんが在宅で教えることができ、副業やキャリア形成にもつながります。韓国のように日本語教育が盛んな地域でも、こうした個別マッチング型のサービスが今後ますます求められるでしょう。

    まとめ

    在宅で働けるオンライン授業は、日本語教師にとって新しい収入の道を開くチャンスです。これからは、「教室」だけでなく、「自宅」も立派な教える場となる時代。

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