技能実習生として働きながら日本語を学ぶ|ミャンマー出身Dさんの夜間学習の工夫とは?

こんばんは。7月11日の金曜日です。昨晩は雷雨が凄かったですね。あの時間帯に外にいらっしゃった方は大変であったと思います><
ニュースにても渋谷で道路が洪水のようになっている映像があり、その雷雨の激しさが感じられるようでした。
今朝はその雷雨から一転して夏にしては涼しい陽気となりました。この空一面に広がる雲が雨として落ちてきたら大変だろうなと思いながらも、過ごしやすい久しぶりの秋に近い陽気。
また真夏の陽気に戻る前、何かをされるのでしたら今日は最良の日となるに違いない。
それでは今回のテーマは技能実習生であるDさんと日本語学習について見ていきたいと思います。
日本で技能実習生として働き始めたDさんの背景と目的
日本に働きに来ている技能実習生の方々の中には、「日本語をもっと話せるようになりたい」「職場の人たちともっと円滑に話したい」と考える人が多くいます。
今回は、ミャンマーから来日し、関西地方の工場で技能実習生として働くDさんのケースをご紹介します。
Dさんは、慣れない環境や仕事の疲れがありながらも、夜間の時間を活用して日本語学習を継続してきました。
その工夫と努力から、学習者や日本語教師の皆さんが参考にできるポイントが見えてきます。
Dさんはミャンマー出身の24歳。母国では高校を卒業後、すぐに建築関連の仕事を始めましたが、給料が安定せず、よりよい生活を求めて技能実習生として来日することを決意しました。
日本での仕事は、鉄工所での加工・運搬作業。ミャンマーにいる頃より技能実習生として働くにはN4の能力が必要とされていたため、日々の仕事に励みながらも生活に必要な日本語力を学びN3を目指して勉強にも励んでおりました。
実際の現場では「もっと早く」「これお願い」など、短い命令形で指示されることが多く、最初は何を言われているか分からず困惑する日々。そんな中、「最低限の日本語を早く覚えたい」という思いが強くなり、来日から2か月後、本格的な学習を開始しました。
学習時間の捻出と教材選び
Dさんの1日は朝8時から夕方5時までのフルタイム勤務。さらに残業がある日は20時を過ぎることもあり、帰宅後は疲労困憊。それでも、「日本語ができなければ、事故やミスにつながる」「職場の人に笑顔で話しかけたい」という強い思いが、Dさんを机に向かわせていました。
🔸 工夫した学習スケジュール:
- 平日は1日30分だけ勉強
・夕食後すぐに勉強開始。眠くなる前に短期集中。
・「1日1テーマ」だけと決めて、達成感を得るようにした。 - 週末は1〜2時間まとめて復習
・仕事が休みの土曜または日曜に、平日でやった内容を復習。
・録音していた自分の音読を聞き返して発音チェック。
🔸 利用した教材:
- 『みんなの日本語 初級 I・II』:文型がシンプルで職場会話にも応用しやすかった
- YouTubeチャンネル「Japanese Ammo with Misa」「にほんごの森」:耳から学ぶ習慣を身に付けた
- アプリ「Anki」で単語の暗記:昼休みにスマホで簡単復習
- Google翻訳:仕事でよく使う単語を翻訳・メモして覚える
- 職場で配られるマニュアルの日本語:仕事に直結する語彙を中心に覚えるようにした
🔸「実用性」と「身近さ」がモチベーションに:
「N4またはN3の教科書の文よりも、今日の現場で使った言葉を覚えたい」という気持ちから、Dさんは自分専用の“職場単語帳”を作成。作業道具、指示語、注意書きなどを毎日1〜2語ずつ増やしていったことで、リアルな語彙力が身につきました。
学習の壁とモチベーション維持の工夫
🔸 壁①:文法の複雑さ
たとえば「〜ておく(準備しておく)」や「〜なければならない(義務)」など、日本語の助動詞の使い分けに苦戦。ミャンマー語には直接的な文法対応がない表現が多く、「単語は知っているのに意味がつかめない」ことが頻発しました。
💡対策:
- 文法は図やイラストを使って意味を視覚的に理解
- 自分の母語で同じような言い回しを探して比較
- 同じ表現を使った例文を5〜10個自作してノートにまとめた
🔸 壁②:漢字への苦手意識
「火」「危険」「注意」「止まれ」など、現場でよく見る標識が読めないと、安全面でも不安に。「読み方と意味を同時に覚えるのが難しい」と語るDさん。
💡対策:
- まずは職場にある漢字20個だけを集中して暗記
- 絵やピクトグラムと一緒に漢字の意味をセットで覚える
- 壁に漢字ポスターを貼って自然に目に入るようにする
🔸 壁③:孤独と挫折感
仲間と一緒に来日しても、みな忙しく自分の勉強に集中できず孤独を感じることもありました。学習が進まないと「自分はダメだ」と落ち込むことも…。
💡モチベーション維持の工夫:
- 「できたこと日記」をつけ、1日の学習成果を可視化
- 地域の日本語ボランティアに参加して、週1回の会話練習
- LINEグループで「今日のひとこと」をシェアし、仲間と継続を励まし合う
今後の目標とManabi Talkの可能性
Dさんの現在の目標は、日本語能力試験N4合格。
将来的には、特定技能ビザへ切り替え、さらに日本で長期的に働けるようになりたいと考えています。
そのためには、職場で必要とされる日本語だけでなく、生活・手続き・会話に必要な言葉も理解しておく必要があります。
今後は、より体系的に学べる環境や、オンラインでも質問ができる学習環境を求めており、そうした中でManabi Talkのようなサービスにも興味を持ち始めています。
まとめ
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