読解が苦手だったIさん:マンガとニュースで克服した話

こんにちは。7月26日の土曜日です。今日も日差しの強い日ですね。弊社のある神楽坂では今まさに神楽坂祭りの真っ最中です。
昨晩にも向かいましたが人人人、大勢の方が阿波踊りを楽しみながら露店のドリンクや食事を楽しんでいました。日本独自の文化であるお祭り、その場にいるだけで元気が出ますね。夏には他にもたくさんのイベントがあると思いますが、この季節にしか楽しめないお祭りや花火大会などどうぞ楽しまれて下さい。
〜元気のおすそわけ〜
最近ちょっと元気がなくて、気分も沈みがちだったんです。
でも、なんとなく足を運んだお祭りの空気に、思わず心が動きました。
屋台のにおい、子どもたちの笑い声、太鼓の音。
みんなが楽しそうに過ごしているその景色を見ているうちに、
なんだか少しだけ、自分の心にも灯りがともったような気がしました。
自分ひとりではどうにもならない時ってありますよね。
でも、人が集まる場所には、不思議と“元気のかけら”が落ちていて、
それをそっと拾うことで、ちょっとだけ前を向けたりする。
誰かの笑顔や声に助けられることって、本当にあるんだなって実感しました。
今日は少しだけ元気。
その「少し」が、思っているよりもずっと大きな一歩なのかもしれません。
あなたにも、そんな“元気のおすそわけ”が届きますように。 Have a nice day!!
それでは今日は特定のスキルや目的別のケーススタディーの最終回、読解に関する内容です。
日本語の読解に悩んだ留学生Iさんの出発点
Iさんは20代の韓国出身の留学生。
日本の大学に入学し、日常会話には不自由しなかったものの、日本語での読解に大きな壁を感じていました。
授業の資料が理解できず、課題にも時間がかかる……。
特に漢字や複雑な文法が続く文章は、見ただけで読む気力を失っていたそうです。
そんなIさんが「読むことが楽しい」と思えるようになるまでには、ある意外な方法がありました。
Iさんが直面した「読解の壁」とその背景
Iさんが日本語読解に苦手意識を持ったのは、初めて授業で専門的な文章を読んだ時でした。
短い会話文や生活表現は得意だったIさん。しかし、大学で配布されたレジュメや新聞記事には難しい単語や複雑な構文が多く、読むのに一苦労。
特に苦労したのは以下の3点でした。
- 漢字の多さと語彙量の差
「同音異義語」や「熟語」が多く、意味を推測できない。 - 文の構造の複雑さ
長い一文に複数の文節が含まれ、どこが主語・述語か見失いがち。 - 抽象的な内容
社会問題や政治・経済などの話題が多く、前提知識も必要だった。
語学学校ではJLPTの読解練習もしていましたが、「問題を解くための読み方」で、本当の理解には結びつきにくかったそうです。
Iさんが直面した「読解の壁」とその背景
Iさんが日本語の「読解」に苦手意識を持ったのは、大学の授業がきっかけでした。
入学当初は「会話ができれば問題ない」と思っていたそうですが、いざ授業が始まると、渡されるレジュメや参考資料はすべて日本語で書かれた専門的な文章。
特に歴史や社会学の講義では、抽象的な概念や因果関係を含む長文が多く、読むのにとても時間がかかってしまいました。
たとえば、以下のような日本語に戸惑いを感じていました。
- 「~という観点から~を考察する必要がある」
- 「~に伴い、~の傾向が顕著になった」
- 「~の影響を受けて、~が進行したと考えられる」
こうした一文が40〜50文字にわたって続くと、主語や述語の関係を見失い、文章の全体像を把握することが難しくなります。
特に韓国語には日本語のような助詞(は・が・を など)を用いた複雑な構造がなく、文法的な違いにも戸惑いがあったとのことです。
さらにIさんは、以下の点でも読解の障壁を感じていました。
- 語彙の抽象度が高い:日常会話では使わない言葉が多く、意味の推測ができない。
- 知らない漢字が頻出:一つひとつ辞書を引くことに時間がかかり、読むのが苦痛になる。
- 背景知識が不足:ニュースや評論文では、日本の歴史や文化的な前提があるため、前提知識がないと理解が浅くなる。
これらの問題により、Iさんは読解に対して「難しい」「わからない」「嫌だ」というネガティブな感情を持つようになってしまったのです。
Iさんは当初、学校で配られる問題集で読解練習をしていましたが、形式的な練習に終始し、意味の理解や興味を深めることができず、やる気が続かないという課題にも直面しました。
そんな状況を打破するきっかけとなったのが、次の章で紹介する「マンガ」と「やさしい日本語ニュース」との出会いでした。
マンガとニュースがIさんの読解力を変えた理由
Iさんが読解に前向きになれたのは、「漫画」と「やさしい日本語ニュース」を取り入れたからでした。
最初に手に取ったのは、大学の友人が貸してくれた『よつばと!』という日常系漫画です。
登場人物の会話はシンプルで、言葉も比較的平易。
それでいてストーリー性があるため、「何が起こっているか」を文脈から予測しやすいのが特徴です。
Iさんは、「イラストとセリフがつながっているから、わからない単語があってもなんとなく意味が分かる」と話します。
特に助詞の使い方や語順のパターンに自然と触れることができ、会話表現のバリエーションも学べたそうです。
次に取り入れたのが、NHKの「NEWS WEB EASY」でした。
これは、時事ニュースを中学生レベルの「やさしい日本語」で伝えるサイトです。
元のニュースと比べて難しい語彙や表現を排除し、要点をわかりやすく伝えてくれるため、読解力に自信がない学習者でも安心して読めます。
Iさんはこのニュースを 1日1記事読むこと を目標にし、次のような工夫をしながら継続しました:
- 新しい単語にマーカーを付けて語彙ノートに記録
- 同じテーマの「本物のニュース」と比較して読む
- ニュースの要約を自分の言葉で書いてみる
こうした取り組みを通して、Iさんは「読む力が少しずつ積み重なっていく感覚」を持つようになり、読解に対する苦手意識がやわらいでいきました。
さらに、時事問題について友人と話すときに、「あ、このニュース読んだよ」と会話に参加できるようになったことで、モチベーションがさらに高まったそうです。
読解力アップによる変化と今後の目標
漫画とニュースを通じた学習によって、Iさんには目に見える変化がいくつも現れました。
まず、大学の講義で配られる資料を読むスピードが上がり、内容の理解も深まりました。
以前は一文ずつ調べながら読み進めていたのが、段落ごとに意味を把握し、要点を掴めるようになったのです。
また、読解力の向上により、文章を書く力も自然と高まりました。
レポートや論述試験でも、自分の意見を構造的に表現できるようになり、「先生からの評価も上がった」と笑顔で語ります。
Iさんは現在、「日本語能力試験 N2 合格」を次の目標としています。
N2レベルでは新聞や評論文といった抽象的な文章の理解が求められますが、すでに「やさしいニュース」から通常の新聞記事へステップアップしているため、自信を持って準備に取り組めているそうです。
今後は、以下のような計画を立てています:
- 読書:高校生向け小説やノンフィクションに挑戦
- 読解+ディスカッション:日本人の友人と読んだ内容について意見交換する
- 書く練習:ブログやSNSで日本語による発信にチャレンジ
Iさんは「読むことは、言葉の世界を広げてくれることだと実感しました。
これからも日本語の世界をもっと知りたい」と語っており、日本語学習が単なるスキルではなく、自己表現の手段・世界とつながるツールとしての価値に気づいています。
このような成長の過程は、読解に苦手意識を持つ多くの学習者にとって、大きな希望となるのではないでしょうか。
おわりに:日本語教師が意識したい「読解の楽しさ」の伝え方
語彙と文法の学習ももちろん大切ですが、それだけでは読解は得意になりません。
「読んで楽しい」「もっと知りたい」と思えるきっかけが、学習者の読解力を大きく引き上げる鍵です。
Iさんのように漫画やニュースを取り入れることで、学習者に「読むっておもしろい」と感じてもらえる授業づくりを目指していきたいですね。
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