語彙の壁を乗り越えた方法とは?イラスト教材を活用した日本語学習者Jさんの成功例

おはようございます。7月25日の金曜日です。一日一日を目的を持って生活をしてみると何事もあっという間に時間が過ぎます。

人は何かに夢中になっている間は嫌な事を考えなくなります。

これは私自身も強く感じている事です。今日を生きる、さらには今日を頑張って乗り越えられたら不思議と周りに見える物事に対しても感謝の気持ちが生まれるものです。

〜今日という日に、そっと感謝を〜

朝、目が覚めて、いつものようにご飯を食べて、
空を見上げて、誰かと少し話して。

そんな「いつも通り」が続く日々って、
当たり前のようで、じつは奇跡の積み重ねなんですよね。

元気でいられることも、今日を無事に迎えられたことも、
本当はとてもありがたいこと。
でも忙しさや悩みで、その大切さをつい忘れてしまいがちです。

だからこそ、ふと立ち止まって「今日もありがとう」とつぶやいてみる。
それだけで、心に優しい風が吹くような気がします。

感謝って、誰かのためというより、自分の心を整える魔法なのかもしれません。

今日が特別なことでなくてもいい。
何もない日こそ、大切にしていきたいですね。

今この瞬間に、そっと目を向けて。
「今日があってよかった」そんな風に思えたら、それだけで十分です。Have a good day!!

それでは今日は語彙学習の成功をされたJさんの事例を見ていきましょう。

学習者Jさんの背景:明るく努力家、でも語彙に不安

「言いたいことはあるのに、単語が出てこない」
語学学習者にとって、語彙力の壁は大きな課題の一つです。
中級レベルに差し掛かった頃、会話の流暢さは増しても、自分の感情や複雑な内容をうまく伝えられず、もどかしさを感じる学習者は少なくありません。
今回は、そんな“語彙の壁”に悩み、イラスト教材というユニークな方法でそれを乗り越えたJさんのケースを紹介します。

Jさんは20代後半のアメリカ出身の女性。
大学で日本文学を専攻し、日本語能力試験のN2にはすでに合格していました。

読み書きにはある程度自信がありましたが、日常会話やディスカッションの中で、「うまく伝えられない」「単語が分からない」という場面が多く、徐々に発話に対する自信を失っていったと言います。

「正確に話そうとするあまり、シーンと黙ってしまうことが多かったです」

彼女にとっての課題は、“語彙の幅”と“発話への自信”でした。

取り組み:イラスト教材を使ったボキャブラリー強化

Jさんが抱えていた課題は、単語の意味を理解していても、会話中に思い出せなかったり、自然な文脈で使いこなせなかったりする点でした。そこで、教師は「イラスト」を中心に据えた語彙習得のアプローチを提案しました。ポイントは以下の通りです:

● ステップ1:シチュエーション別イラストの活用

Jさんの生活や関心に合った具体的なシーンを描いたイラスト(例:病院、居酒屋、駅、友人との会話など)を教材として使用しました。
→ イラストは、写真よりも「情報の整理がしやすく、想像力を引き出しやすい」という特長があります。

● ステップ2:語彙の“引き出し”を促す問いかけ

イラストを見せた後、「この人は何をしていますか?」「これは何という道具ですか?」「どんな気持ちだと思いますか?」といったオープンクエスチョンを用いて、Jさんの語彙を“引き出す”形式でレッスンを進めました。
→ ただ与えるのではなく、自発的に考えさせることで記憶に残りやすくなります。

● ステップ3:語彙の整理と表現の拡張

新しく出てきた単語や表現は、Jさんのレベルに合わせて整理(類語・反意語・関連語など)し、短いフレーズで使う練習も行いました。
例:

  • 「混んでいる」→「今日は駅がとても混んでいました」
  • 「恥ずかしい」→「日本語を間違えて、ちょっと恥ずかしかったです」

● ステップ4:体験と結びつける語彙定着トレーニング

イラストのシーンと似た自分の体験を思い出してもらい、それについて話してもらうタスクを設定しました。
→ 例:「あなたが初めて日本でレストランに行ったときのことを教えてください」
このステップにより、語彙は「他人ごと」ではなく「自分ごと」として記憶され、定着が飛躍的に高まります。

成果と変化:語彙が増え、話す自信がついた

イラスト教材を用いた語彙強化レッスンを2〜3ヶ月ほど継続した結果、Jさんには明らかな変化が現れました。それは単なる語彙の量の増加だけではなく、「話すことへの前向きな姿勢」と「表現の豊かさ」にまで広がっていきました。

● 会話のテンポが自然になった

以前のJさんは、会話中に「単語が出てこない……」と黙り込むことが多く、焦る気持ちが余計に言葉を妨げていました。しかし、イラストを活用して繰り返し語彙を引き出し、体験と結びつけた練習を行ったことで、会話中のテンポが格段に改善されました。

エピソード①:イラストで「落し物のシーン」
ある日、落とし物を交番に届けるというシチュエーションのイラストを使っていたときのこと。Jさんは「財布」と「警察」という単語は知っていましたが、「届ける」や「交番」が思い出せませんでした。そこで、「この人は何をしていますか?」と問いかけると、
「えっと……この人は財布を……うーん……あの場所、警察の小さいところ……あ!交番に届けています!」と笑顔で答えました。
その“自分の言葉で何とか伝えられた”という実感が、Jさんの自信に火をつけた瞬間でした。

● 表現のバリエーションが広がった

それまで「おいしい」「きれい」「すごい」などのシンプルな語彙に偏っていたJさんの日本語表現が、「香ばしい匂い」「爽やかな空気」「時間がぎりぎりで焦った」など、より状況に合ったリアルな語彙を使えるようになりました。

エピソード②:ピクニックのイラスト会話
春のピクニックのイラストを使ったレッスンで、Jさんは「きれい」「たのしい」といった基本形ではなく、
「外で食べるおにぎりは特別な味がしますね」「風が気持ちよくてリラックスできます」
と、より自然な日本語を自分の言葉で話すことができ、教師も思わず拍手したほどでした。

● 客観的な成果:模擬テストでのスコア向上

日本語能力試験(JLPT)N1レベルの語彙問題に挑戦した際、語彙セクションの正答率が約55%から80%前後まで上昇。特に文脈から語彙を推測する設問に強くなりました。
これは、単語の意味を単体で覚えるのではなく、「イラスト→会話→文脈」という流れの中で語彙を習得した成果と言えます。

● 心の変化:「間違える怖さ」から「伝える楽しさ」へ

Jさんが最も大きく変わったのは、「話すことへの感情」です。以前は、“話す=緊張するもの”でしたが、現在では“話す=伝えるのが楽しい”という意識に切り替わりました。

エピソード③:レッスンの終わりに
ある日、レッスンの最後にJさんがぽろっと言ったひとこと。
「先生、最近、日本語を話すのがこわくなくなりました。むしろ、うれしいです」
教師にとっても、それは何よりのご褒美でした。


このように、視覚的に語彙を覚え、文脈で使い、自分の体験と結びつけるプロセスを通じて、Jさんは「語彙がわかる」から「語彙が使える」へ、そして「語彙が使える」から「話すことが楽しい」へと変化していきました。

学びと今後:語彙は記憶ではなく“体験”で覚える

この取り組みを通して、Jさんは語彙習得の新しい方法を体得しました。
「単語を単体で覚えるのではなく、自分の中のストーリーとつなげることで、使える語彙になる」
彼女のこの気づきは、多くの日本語学習者にとっても参考になるでしょう。

教師にとっても、「教材を視覚化し、感情と結びつけることで語彙が定着しやすい」という大きな発見になりました。

Jさんは現在、N1合格を目指しつつ、フリートーク中心のレッスンを継続中です。
語彙を“学ぶ”から“使いこなす”段階へと、確実にステップアップしています。

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