なぜ“顔が見える”オンライン授業が学習効果を高めるのか?

おはようございます。梅雨の時期に入り、傘を持ち歩く事が多くなりました。この雨も季節が変わろうとしている証拠。自然が冬と春の間にためこんだエネルギーを雨として出していき、暑い夏がやってきます。まるで喜怒哀楽を通して日々を生きている私達のようです。

そうした変化も前に進んでいくための大事なステップです。梅雨の時期にできる事をまた頑張って行きたいです。

今日のテーマは顔が見えるオンライン授業について、その学習効果を考察していきたいと思います。まずは、人が人を信頼するまでのステップを考えてみたいと思います。

人が人を信頼するまでのステップ

人が他者を信頼するプロセスは、一朝一夕に築かれるものではなく、段階的なステップと時間、そして相互作用を通じて形成されます。心理学や人間関係の研究に基づくと、一般的に以下のステップを経て信頼が深まっていくと考えられます。

  • ステップ1:初期の関心と評価(第一印象)
  • ステップ2:自己開示と共感の構築
  • ステップ3:行動の一貫性と予測可能性の確認
  • ステップ4:共有体験と共同作業による絆の深化
  • ステップ5:試練と関係性の再構築(揺らぎと修復)

これらの流れを踏んで、人と人の間に信頼を構築する事ができます。1対1で行う事ができるオンラインにおける授業にも言える事です。

この信頼構築の流れはこのような概要です。

ステップ1:初期の関心と評価(第一印象)

  • サマリー: 信頼の始まりは、相手への初期の関心第一印象から。清潔感や態度、基本的な安全性、そして小さな共通点を見つけることで、相手に良い印象を持ち、関心を抱き始めます。

ステップ2:自己開示と共感の醸成

  • サマリー: 相手への安心感が芽生えると、自分から少しずつ個人的な情報を開示します。相手もそれを受け止め、共感を示し、傾聴することで、相互理解が深まり、心の距離が縮まります。

ステップ3:行動の一貫性と予測可能性の確認

  • サマリー: 言葉だけでなく、行動が伴っているかを重視する段階です。約束を守る、言っていることとやっていることが一致するといった一貫性が見られると、「この人は信用できる」という確信が芽生え、予測可能性が安心感につながります。

ステップ4:共有体験と共同作業による絆の深化

  • サマリー: 共にポジティブな体験をしたり、共通の目標に向かって協力したりすることで、信頼がより深まります。困難を一緒に乗り越える経験は、相手の能力や責任感を認識させ、強固な絆を築きます。

ステップ5:試練と関係性の再構築(揺らぎと修復)

  • サマリー: 信頼関係は時に期待を裏切られるなどの試練に直面することがあります。しかし、誠実な謝罪と許しを通じて関係性を修復し再構築する努力をすることで、以前よりもさらに強固な信頼へと成長させることができます。

①相手の顔を見る所から始まり、笑顔が素敵な人、もしくは少しシャイな人という様に理解をします。

次に、話をするうちにお互いに小さな共通点を見つけられるようになります。

②そして、そこから自己開示=自分自身のことをその相手に打ち明けられるようになります。

③その次からは、その人の責任感を伴いますがその人が約束を守る人であるか、その人がやる事は信じても良いかという段階へとなります。

④JLPTの試験を控えているなど学習者が果たしたい目標がある時、その目標に向かって日本語教師も一緒に併走をする。そうする事で、共に目標を達成しようとする気持ちが信頼関係の向上につながります。

⑤お互いに協力をして何かに向かう時、期待を裏切られるなどの問題が発生する事もあります。それはお互いがより深く親密になれるチャンスです。そうした問題に向き合う事でより学習者と講師の信頼関係は強くなります。

このように1対1で行うオンライン授業を行う際に、様々な学習者との授業が行われると思います。そうした場合でも、上記のステップを少しずつ踏んでいけば文化の違いはあれど信頼関係を構築していけると考えます。

それでは、今回の本題へと移ります。

オンライン学習の普及と課題

近年、インターネットを活用したオンライン授業は、教育の場で急速に普及しています。自宅にいながら世界中の学びにアクセスできる便利さは、多くの学習者にとって魅力的です。しかし、その一方で「集中できない」「モチベーションが続かない」といった悩みも多く聞かれます。こうした課題に対して注目されているのが、“顔が見える”オンライン授業の効果です。

学校には学校の緊張感があります。周りの生徒達が真剣に授業に取り組んでいる姿勢に刺激を受けて、自分自身のモチベーションもあがっていきます。

逆にオンライン学習の場合は、周りに生徒がいない1対1の状況で授業が行われます。その為に、モチベーションをあげていくのは自己管理の中で頑張って行く事が中心となります。

課題もありますが、先生から励まされる言葉をもらえる事を楽しみに取り組む事も可能なはずです。

人とのつながりが生む安心感

ビデオ通話を使って講師と対面するスタイルの授業は、単なるテキストや録画教材にはない「人とのつながり」を感じさせてくれます。

表情やジェスチャー、声のトーンなど、非言語的なコミュニケーション要素が学習者に安心感を与えます。

これにより、質問がしやすくなったり、理解できているかを講師がリアルタイムで把握できたりと、学習効果が高まります。

学習の継続性と動機づけ

モチベーションを保ちやすいのも、“顔が見える”授業の特徴です。

録画コンテンツの場合、視聴は学習者の自主性に依存しますが、ライブ授業では「先生と約束している時間にログインする」ことで、学習習慣が身につきます。

また、講師がポジティブなフィードバックをくれることで、学習者のやる気も継続しやすくなります。

語学学習には特に効果的

この形式は特に語学学習において顕著な効果を発揮します。言語は「会話」を通じて習得されるものだからです。

ネイティブ講師と顔を合わせながら話すことで、より自然な会話の流れやイントネーションを体得できます。

録音教材やアプリだけでは得られない“生きた日本語”を学べるのが、双方向型オンライン授業の大きな魅力です。

新しい選択肢「Manabi Talk」とは?

現在開発中の「Manabi Talk」は、日本語教師と外国人学習者をつなぐ日本語ベースのマッチングプラットフォームです。日本語学校のような安心感と、オンラインの自由さを兼ね備えたサービスを目指しています。

特に日本国内に住む外国人にとって、信頼できる日本語の先生を探すのは難しいもの。

Manabi Talkでは、そうした課題を解決し、先生方にとっても収入の柱となるような環境を提供していきます。

まとめ

在宅で働けるオンライン授業は、日本語教師にとって新しい収入の道を開くチャンスです。これからは、「教室」だけでなく、「自宅」も立派な教える場となる時代。

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