久しぶりの更新になります。今年に入り、色々と更新をしていきたい内容が多くございましたしたが、気が付けば積りに積もって参りました。
これから本題に入ります。
神楽坂 Art Salon 香音里がオープンをして、早6年が経ちましたが、色々とお店の者とも相談を重ねた結果・・2017年3月31日(金)をもって一般のお客様向けのカフェ営業を辞めさせて頂く運びとなりました。
お店が営業をスタートし始めてから、当店にお食事をしに何度も足をお運び頂くご常連のお客様、そしてカフェを使われての「カフェ会」としてご利用を頂いておりましたお客様、さらには通常のカフェメニューに加えて「こういうメニューが欲しい」とアイディアを頂いたお客様などこの6年という歳月の中で様々なドラマが出来ました。
一人前が500円もするコーヒーをわざわざお召し上がりに来られる方、今だからカフェ運営を通じて「お金」の貴重さを学ばさせて頂きました為、6年が経っても今でもコーヒー一杯のために来られるお客様には申し訳がない気持ちになります。
カフェ運営を始めた初年度から3年まではなかなか気が付きませんでしたが・・・お支払いいただく代金に比べてサービスが勝る「コスパ」の良さ、その点でいくとコーヒー一杯500円は確実に見合いません。
ですが、その3年目以降にお支払い頂く代金以上の価値として・・・お客様が私達に会いに来られる、そういった見えない信頼を持たれてご来店頂くという事を学ばさせて頂きました。
そうです、500円のコーヒーはご常連のお客様にとっても、そしてそのお客様に信頼を置かさせて頂いている私達にとっても、そこには一つのドラマが存在すると考えます。
その事から、私はこの言葉を胸に日々の営業をして参りました。
「この場所を通じてお会いするお客様、そして関わらさせて頂く全てのお客様が、ここの「ドラマ」の主人公である」という事を。
名前・・・性別・・・その皆様の生まれも超えて、神楽坂の裏路地にあるこちらのスペースで出会わさせて頂く事は一つの奇跡に近いといえます。
一度だけ当店のコーヒーを召し上がりにこられたかもしれません。
当店の焼きカレーを一度だけ召し上がりに来られたかもしれません。
お仲間と、たまたま神楽坂で会われた際に裏路地の当店を見つけられてこられたかもしれません。
この場所に来られた皆様は、どういう機会にしたとしても、この出会いは奇跡に近いと思います。
それだけに、私たちはその一回の出会いであっても笑顔という名のコーヒーを注がさせて頂いたと自負しております。
なぜなら、私たちはこの場所が皆様にとって第二のホームでありたいと願うから・・・その笑顔という名のコーヒーは、決して絶える事無く注がれ続け、皆様の家族のようでありたいと願うこの心に皆様との出会いという「思い出」に刻まれていきます。
一般のお客様に向けたカフェは3月31日(金)を持って閉鎖となりますが、香音里のレンタルスペースは新たなサービスを追加し4月1日(土)より新体制の運営を開始します。
その新体制での運営スタート詳細は、こちらのサイトにてまたお知らせをさせて頂く事になりますが、より「お客様にとってより使いやすい・・以前から望まれていたスタイルにて」、再スタートを切らさせて頂きます。
今後のカフェ運営は予約制となります。ご予約を頂き、レンタルスペース内にて当店′のカレーなどをお召し上がりいただく事になります。
営業時間は・・・ご予約時間中ずっとご利用が頂けるようになります。
また詳細など、こちらにてお伝えを致します。
最後に、改めましてこの6年の間、当店のカフェを支えて頂きましたお客様のお一人お一人に感謝を申し上げます。
香音里のレンタルスペースにて、またお会い出来る事を楽しみにしております。